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川崎 敬文 新津商工会議所 常議員 

「一期一会」

 茶会に臨む際は、一生に一回の機会と心得、主客伴に心を尽くせ」茶聖利休の教えです。私たち運送業でも、「その心得」が大切と指導されます。しかし当社の社員は、その精神は理解しているが、「茶の湯」の経験が無かったので、数年来、70数名で、研修会を兼ねる新年会での翌朝「お茶会」を開催してはと思い立った。
 湯田上温泉のおかみさんや当社社員に相談したら快く協力いただけることとなった。
 茶会開催当日、まだ昨日の深酒が残る中、朝5時起床、茶会準備に取り掛かり、ホテルのおかみさんから、炉の炭火と早朝村松の由緒ある泉より取寄せいただいたお水をいただき、茶会が開始された。女子社員は、驚いたことに、艶やかな和服の装いで現れ、茶室は一層華やか雰囲気となった。手前は、ご婦人方、半東は私とし、手前の合間に、社員に私の薄学な茶道の知識の中から、茶の精神等の話をした。
 普段騒然とした仕事場の社員が、静かに正座し、一服の茶を味わう姿は、あたかも戦国の武将が、合戦前に、茶を服し、戦場に馳せる姿にも写り、頼もしく思う一瞬だった。最後は、水屋の皆様に、私の手前で、茶を振るまい、無事「一期一会」の新年茶会を終えることができた。ご協力いただいた皆様に「感謝」