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遠藤 國夫 新津商工会議所 議員 

「航海」

私の海釣りは歴史が何と40数年にも成らんとしている。磯での投げ釣り、船での釣り等々…。特に船での釣りが好きである。最近の船釣りは大変進歩している。魚の住む場所(魚礁)を探し当てるのがすごく簡単になり、又、魚がいるかどうかも最新の電子機器等ですぐに判る。
 ところで、海上では目標物がない。そこで、昔考え出されたのが『山立て方式』である。遠くの山と近くの大木とが一直線に見える。この一直線の目標物が2ヶ所で交差する場所で位置を探し当てていた。だがこの方法では晴れている時でないと問題が発生する。目標となる山が見えないのである。わずか100年前までの船は大型船でも航海するには海図・コンパス・六分儀、それと星座(北斗星・南十字星)で方向を知り、進み、目的に行き着いていた。何と凄い事だ。しかし世界ではもっと凄い航海をする人がいる。
南の島に住む(ミクロネシア諸島)海の男である。この人々は目だけで星座を見ながら何と、500海里もの距離を航海する。しかも、エンジン1基も無しで風と潮流で1ヶ月も掛けて片道を航海するのだ。凄い人がいるものである。人間の「勘」の素晴らしさを知る。
 現在の私たちはすっかりこの「勘」が「退化」して電子航海機器を頼りにしすぎ
ているのではないか?動物は凄く遠くまで行き来する。特に渡り鳥等は素晴らしい方向感覚があり海を越えて飛んで来る。実に不思議である。しかも前者の人々は一酸化炭素等いっさい無関係である。私達も少しはこのことを考えた場合に地球温暖化及び「地球資源」の節約を考えて行きたいと思うものである。