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齋藤 信之 新津商工会議所 議員 
カラスと電気

 佐渡でカラスが稲を踏みつけるため駆除する際、トキが銃声に驚かないか心配されるという新聞記事を読みました。
 住民票や戸籍謄本が贈られるなど人間並みに大切にされているトキに比べ、同じ鳥でもカラスは厄介者。旧新潟市地域では日和山から青山海岸の保安林などに約一万羽のカラスが生息しているそうですが、秋葉山周辺にも相当数のカラスが生息しているようです。電力会社にとってもカラスは迷惑な存在です。
 一つは、カラスが引き起こす停電です。春から初夏の繁殖期には、電柱に巣を作ろうとしてカラスが運んできた針金などの異物が電線に触れてショートし、停電を招くのです。休日返上でパトロールし、見つけ次第除去していますが、攻撃してくるカラスもいるため油断はできません。今年新津地区では約二百六十の巣や異物を除去しました。
 次に電線に止まったカラスからの排泄物による被害です。フンガイした皆さんからお叱りを頂戴しますが、鳥が止まれないよう開発した様々な器具を電線や電柱に取り付けても、賢いカラスは、すぐに慣れて器具の上に止まるため頭を痛めています。
 カラスは年々北上する傾向が見られるようです。新津営業所の営巣の除去実績をみてもここ一、二年がピークと考えられます。カラスも温暖化を感じて住みやすい環境を求めて移動しているのでしょうか。ゴミ集積所もカラス除けのネットなどが普及し、カラスにも住みにくい世の中になってきたのかもしれません。
(東北電力叶V津営業所)