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坂爪 正幸 新津商工会議所 議員 
それぞれの『常識』

 地球温暖化 エコ志向の高まりにより、ハイブリット車の普及が広がりをみせ、販売台数の一割に迫る勢いである。現場では新しいシステム 技術の研修講習に追われる中、先日秋葉消防署よりハイブリット車のレスキューについての講習を依頼された。中越地震での崩れた岩の中からの子供の救出は、まだ記憶に新しいが、そんなレスキューのお役に少しでも立てれば、と思い引き受けた。
 従業員といっしょに質問を受けた時、立場によっての考え方の違いを思い知らされた。こちらは極力外す部品は少なくとか、外す順番等に気を使っているのに対して、一刻を争うレスキューの方々の関心は、どの状況で作業を開始していいのか?
 どこから壊していいのか?である。市販車である以上、二重、三重の安全対策が施される事の説明で一応の納得をいただいたが、車の修理経験で持っていた『常識』では、思い付かない質問に内心戸惑った。彼らは彼らなりの『常識』があるのである。その『常識』には、時々悩まされる。
 親や先輩からよく「常識的に物事を考えろ」と言われたが、説教の後の締めの言葉には有効ではあるが、この御時世『常識』っていう言葉ほど曖昧で、自分を正当化するのに都合のいい言葉はないと思ってしまう。逆に、考えや思いが伝わらなければ『非常識』というキツイ言葉が返ってくる。その一方、「常識破り」とか「常識を超えた」とかなると、かなりのインパクトを持ってしまう。省エネ、エコが常識になる中、物を大事に使う事もエコだという『常識』は変わらない?