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八巻 雅浩  東北電力叶V津営業所(新津商工会議所常議員)


電力供給設備の早期復旧と安定供給に向けて
  
 3月11日.の東日本大震災では、死者・行方不明者が2万3千人を上回る未曾有の大惨事となりました。心からお悔やみとお見舞いを申しあげます。
 さて、電力設備においても、太平洋側の発電所は、原子力は幸い冷温停止しましたが、火力のほとんどが津波により損壊・流出しました。送電線、変電所、配電線も甚大な被害を受けました。停電戸数は延べ486万件と未曾有の規模となりました。電気は生活や産業に必須の財でありライフラインです。すなわち、停電の回復および設備の復旧と供給確保を最大限の力で一刻も早く求められることとなりました。停電は、ライフラインとしては一番早く回復しました。供給力確保については、まだ不足状態ですが、自家発余剰電力や火力発電所の確保・調達ができました。
 この比較的短期間での確保や復旧ができるのは、発・送・配電一貫体制に負うところが大きいと言われます。原子力賠償問題から分離論が取りざたされていますが、別会社になると一体的な対処ができませんし、発電と消費を時々刻々合せる制御が不十分だと安定供給にも影響します。電力9社体制ができて60年間存続してきた一貫体制のメリットや効果も踏まえ慎重に検討すべきと思います。
 とは言うものの、発電所の復旧は年単位となり、今年の夏場は節電のご協力がないと供給力が不足する見込みです。計画停電を回避するために15%節電を切にお願い申しあげます。