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押味 弘一 (有)押味塗装店 (新津商工会議所 議員)


あれから50年、今私の目指すもの

 今から50年前、私は高校を卒業後に勤めた東京の大手電機メーカーからUターンし、父が興した事業を継ぐための修行として新潟市内の塗装工事会社に再就職しました。昭和39年6月16日、忘れもしない勤務初日は奇しくも新潟地震発生の日だったのです。午前中は入社手続きの後、石油コンビナート地帯、平和町の昭石を見学、大拡張工事中の石油タンクの建設現場でした。午後から他の現場へ移動する車中で突然大きな揺れを感じました。目の前の道路が波打ち割れ、液状化した大地から水が噴だして遠くには先程見学した石油タンク群が爆発炎上し空を覆い尽す黒煙が上がり、まるで映画か小説のような光景が目の前にありました。幸い会社は大きな被害はなく間もなく復興し3年程忙しく働き技術経験を積み、その中で出来た友人は今も交流があります。彼は当時、見学現場でタンクの塗装を見せてくれた先輩で、後に海や山に彼の実家に遊びにいく程の仲に。今は県内で大きな塗装会社を経営しており、同業者として良きライバルとなってもいます。
 毎年6月16日になると新潟地震そして自身の再出発の日の記憶が蘇り、気が引き締まります。あの日から得た実務経験から技能技術や人のつながりなど、かけがえのない物が沢山できました。重ねた体験を元に地元新津で父と共に実績を伸ばし、会社組織にして現在に至ります。その更なる発展と研鑚で常に最高の仕事の提供を心がけています。また事故防止、安全管理、危機管理に磨きをかけて行こうと思っています。