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伊藤 満敏  新潟薬科大学 応用生命科学部 副学部長 

「不言実行」or「有言実行」

 「日に百本抜かば 草など生え来ずと 言ひゐし母の 教え守れず」…山中律雄(作)
 初夏から盛夏を迎える季節、少しばかりの家庭菜園の畑の草取りが、日に日におっくうになって来る今日この頃。亡くなった母の教えを守る心づもりは持っているが、毎日百本の草を抜く「我慢強さ」を持ち合せていたらモット違った人生を歩んでいるのだろうか?古来よりわが国では、コツコツと仕事や勉強に精を出し、キチンとした成果を出すことに美徳の称賛が与えられてきた。「男は黙って仕事をしろ。結果はついて来る…。」と若かりし頃、酒席でよく上司に説教された。「不言実行」を美徳と尊ぶ雰囲気は現在でも強い。真反対の「有言不実行」な者などいたら総スカンだ。大口ばかり叩いて何もしない人、最も卑しい人のレッテルが貼られる。私が大学で学生に教えているビジネス(経済行為)の世界では、意見を主張し、実行に移し、きちんと結果を求める姿勢を貫くことが世界的に求められている。「有言実行」が不文律だ。
 本年4月から新津駅東キャンパスが竣工し、新津駅前の学生が秋葉区の皆様のお目に触れる機会も増えた。「有言実行」の教えをどのような形で新津での4年間の学生生活で得とくするかは、学生本人の「志」の高さと「覚悟」の大きさで決まる。秋葉区の商工関係者及び在住の皆様には、「我が町の大学生」として、どうか多くのご指導やご鞭撻をお願い致し、末永いご厚誼を賜るよう重ねてお願い申し上げたい。