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吉井 勉 (株)トーヨービジネス(新津商工会議所 議員)  

白鳥おじさんの名答

 10月中旬、水原の田んぼで30〜40羽ものハクチョウを見た。この秋葉区でも例年多くのハクチョウが飛んできて稲刈り後の田んぼで稲もみを食べている。
 今年も10月初旬初飛来。中旬には例年の2倍もの数が確認されたと報じられている。
 阿賀野市の資料によると、昭和29年に吉川重三郎さんが野生のハクチョウの餌付けに全国で初めて成功し、通称・白鳥おじさんと言われたそうだ。それをきっかけに近年では毎年数千羽もの渡来が確実にあるようだ。
 吉川さんの長男である繁男さんは、吉川さんと共に親子で餌付けを開始し、50年以上もハクチョウ達の世話をし続けてきた。
 2代目白鳥おじさんとなった吉川繁男さんは晩年、水原町の小学生の課外授業で「どうして瓢湖にこんなに多くのハクチョウが来るのですか?」の問いに「うーん、それは新潟の米(コシヒカリ)が一番おいしいと思い、それを食べに来るんだよ」と応えたと、当時の新聞だったかテレビで見たのを思い出した。小学生にとって、その答えを理解し、納得できたかは解らないが、ユーモアある、素晴らしい名答だと感じた。そして、そのことを今年もまた思い出した。
 2代目故吉川繁男さんは、高齢を理由に平成6年引退されたそうだが、私自身も70才に手の届く年令となった。吉川さんのような、やさしくユーモアのあるたのしいおじいさんとなりたいと願っている。